内定ブリッジワークショップ

外国人雇用に最も効率的!!「日本人スタッフへの日本語トレーニング」

外国人が働きたがらない国ニッポン!?

近年多くの企業が人手不足に直面しており、日本でも外国人の採用を積極的に行う傾向にある。しかし、そんな中、外国人が日本で働きたがらないという現象に陥っている。

私は正直この話を聞いて信じられなかった。なぜなら日本はすごく人気のある国だと思っていたし、日本で働く外国人は街のいたるところに増えていっているからだ。

しかし、実際にスイスの国際経営開発研究所(IMD)が2018年に発表した「世界人材競争力調査」でも、労働環境や国際経験などあらゆる観点で点数化した総合順位で日本は63カ国中29位。さらには、「高度な技能を持つ外国人労働者へのビジネス環境の魅力」は、50位という結果になった。

私がよく街で見かけていた外国人たちの多くは、資格外活動の労働ビザで働く単発的な仕事を求めている外国人であり、医者や弁護士などの高度な専門的職業や会社の経理職や管理職に付与される就労ビザで来日する外国人は全体の18.6%しかいないというのだ。

しかし、今後の人手不足を補うには前者のような単発で働きたい外国人ではなく後者に述べたような企業を支えていくような存在を雇えるかどうかが課題となってくる。だが、彼らは日本で働きたがらない

その理由の最もが、日本で適切な評価をされるかどうかを懸念するものであった。
生真面目な国民性であるはずの我々日本人が、適切でない評価を下すはずがないがなぜそのような懸念事項が出てきてしまうのか。

意識して相手に合わせた日本語表現を選択する重要性

それには私たちですら気づき切れていない日本の会話のあり方にあった。
基本的に外国人との業務に支障が出る際に起きる問題として一番に挙げられるのは、コミュニケーションが円滑に進まないというところだ。

「社内コミュニケーションの齟齬による業務ミスなどが起こり、まず外国人材を束ねる日本人マネージャーが疲弊する」

こう答えるのは、就労人材コンサルティングを手掛ける内定ブリッジ株式会社淺海一郎社長だ。

淺海社長は東京在住の留学生を中心に、地方や海外在住人財を含め年間約500名の外国人財に対して就労支援、ビザ支援や生活相談の窓口となる一方、大手企業や外資系企業内の外国人社員に対する社内日本語コミュニケーション研修を専門に手掛ける。

さらに彼は「外国人の日本語は日本人にとってかなりのストレスになり得る」という。確かに、その外国人の日本語レベルにもよるが一日中、外国人訛りのある日本語を理解しようという姿勢を保ち続けるのは、多くの日本人社員にとってはなかなかの負担になるだろう。

また、我々日本人の文化は会話にも存在するという点にも、外国人とのコミュニケーションが円滑にいかない理由があるという。
というのも、日本人の会話はハイコンテクストという高文脈依存状況にあることが多い。

『ハイコンテクスト』とは

コミュニケーションや意思疎通を図るときに、前提となる文脈(言語や価値観、考え方など)が非常に近い状態のこと。

つまり、なんとなくで意思疎通を図ることが可能な日本の会話環境の中で外国人にもなんとなくで伝えてしまう傾向があるのだ。

我々日本人は染み付いた会話の文化により、無意識に相手の意図することを察しながら会話を進めていくことを日本で働く外国人にも求めていき、日本人側からは伝わる日本語を意識せずに会話を進めてしまう。

結果としてコミュニケーションに誤差が生じるのは、全く不思議なことではないと感じる。
さらにこの意識は、大企業ほど「日本語、日本文化を理解してほしい」という体制なのが現実である。
つまりは高度な専門的技術を持った外国人がどこまで日本に理解を示してくれるか、という外国人の裁量に委ねる形になっている。

最も効率的な取り組みは、「日本人スタッフへの日本語トレーニング」!!

グローバル化が進む今、柔軟性を備えていくということがこれからの日本の労働力を確保できるか真剣に考えねばならない。
この柔軟性を育てるためのワークショップが2018年12月18日に石川県金沢市で行われた。
※ワークショップの詳しい様子は、こちら。(内定ブリッジ株式会社ブログ

このワークショップの対象者は外国人と共に仕事をする日本人であり日本人には気づかない日本語のコミュニケーションにおけるリスクについて解説し、実際に日本人役と外国人役の2人1組で日本語コミュニケーションのロールプレイを行ったという。

このワークショップのすごいところは、外国人と仕事をするにあたってまずは日本人の英語教育でもなく、外国人の日本語教育でもなく、日本人の日本語教育であるとしている点だ。

このワークショップの主催者でもある淺海社長はこう述べる。

日本人同士の日本語コミュニケーションと日本人と外国人の日本語コミュニケーションは別物です。
お互いが上手にコミュニケーションをとろうと思う段階で、両者にできることがあります。もちろん外国人側は外国語として日本語を学ぶ必要があります。
これと全く同じ視点から、日本人側も、外国語としての日本語(外国人の日本語・中間言語としての日本語)を知っておくと、様々な利点があります。

企業はつい、社内公用語を英語にする、外国人スタッフの日本語教育を導入するなど少し派手なアプローチをして、グローバル化がうまくいっているように見せかけてしまうところがあるが、かなりの時間(コスト)を必要とするそれよりも、ネイティブ日本語スピーカーのための日本語トレーニングはお互いのレベルに歩み寄る、まさに「つながる日本語」として今、我々が直面している人手不足という課題の根本に直接的な効果が期待できるといえるだろう。

内定ブリッジ株式会社について

本社:〒102-0074 東京都千代田区九段南1-5-6
代表者:代表取締役 淺海一郎
設立:2017年8月3日
資本金:500万円
Tel:03-6869-9985
URL:http://www.naiteibridge.com
事業内容:国際人財就労コンサルティング事業、日本語コミュニケーション教育事業

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